| 宗像大社は天照大神の三柱の御子神をおまつりしています。三女神のお名前は 田心姫神(たごりひめのかみ)、湍津姫神(たぎつひめのかみ)、 市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)と申し上げ、田心姫神は沖津宮(おきつぐう)、湍津姫神は中津宮(なかつぐう)、市杵島姫神は辺津宮(へつぐう)におまつりされており、この三宮を総称して「宗像大社」と申します。 (宗像大社HPより) |
調べてみると、
| 沖津宮 | ：沖ノ島 |
| 中津宮 | ：筑前大島 |
| 辺津宮 | ：宗像市田島(総社) |
のことで、それぞれ、
| 田心姫神 | ：多紀理毘売命(タキリビメ) |
| 湍津姫神 | ：多岐都比売命(タギツヒメ) |
| 市杵島姫神 | ：市寸島比売命(イチキシマヒメ) |
と、女神様が比定されてるわけ。
どっかで聞いた話だなあ…
三輪山と全く同じパターン！
稗田阿礼、ここでもやってくれてます。
| 『古事記』『日本書紀』によれば、三女神は天照大神(あまてらすおおみかみ)と素戔嗚尊(すさのおのみこと)の誓約(うけい)のもとに誕生し、天照大神の神勅によって、大陸との交通の要路にあたる「海北道中(かいほくどうちゅう)」(宗像より朝鮮半島に向かう古代海路)に降臨し、以降、国家の守護神として崇敬されています。 (宗像大社HPより) |
特に沖ノ島は、弥生時代から朝鮮半島との航路の目印。灯台のような役割を持ってたのでしょう。
沖ノ島。世界遺産に登録された、女人禁制の「神の島」ですね。沖津宮とは、沖ノ島にある磐座(いわくら)のこと。そこに稗田阿礼はタキリビメを比定した。さらにタギツヒメは中津宮に、イチキシマヒメは辺津宮に、それぞれ比定した。
何故、こんなことをしたのでしょう？
スサノオをご先祖様とするためです。スサノオは元々、海を治める神様でしたね。スサノオが泣くと海は荒れ、海北道中を渡る船は沈没してしまうから。
宗像三女神は、アマテラスがスサノオの十拳の剣を3つに折って噛み砕いて吹いて生まれた女神様たちでしたね。スサノオは言いました。
「私の勝ちですね。私の心が清らかだったからこそ、私の剣から女の子が生まれたのです」
例え相手の息がかかった神様でも、自分の持ち物から生まれた神様は自分の子。
宗像三女神の親はスサノオです。その娘たちを海北道中に祀れば、スサノオも泣くのを止め、対馬海峡を渡れることでしょう。
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コラム：神社の祭神 古事記に書かれた神々が、そのままの呼称で祀られている神社は意外と少ない。ざっと調べると、
このくらいです。宇佐八幡宮の比売大神も、古事記に基づいた女神様と言っていいでしょう。さらに出雲大社には、御客座五神こと「5神そろって別天津神！」も本殿に祀られてましたね。この神々も古事記に基づいています。 「古事記に書かれている神を祭神としているのか、日本書紀に書かれている神を祭神としているのか」 仕分けてみると、それぞれの神社が建立された時期を察することができます。 |
材料は揃いました。再び宇佐神宮に戻りましょう。
宇佐神宮の祭神
それでは何故、宇佐神宮に宗像三女神が祀られてるのか？
あなたも頭を白い紙にして、以下の問題に答えてみてください。小学生レベルの問題です。
問) 以下の( )内に、漢字一文字を入れなさい。
| 一之御殿 | ：応神天皇＝(子) |
| 二之御殿 | ：比売大神＝( ) |
| 三之御殿 | ：神功皇后＝(母) |