タテミカズチは、アメノトリフネと共に(おそらくタテミカズチはアメノトリフネに乗って)、出雲の「引佐の浜(いなさのはま)」に降り立ちます。
引佐の浜、出雲大社から西に約1km行ったところにあります。
そこで十拳の剣を抜き、波打ち際に逆さに突き立て、その上に胡坐(あぐら)をかいて座りました。
よい子のみんな、決してマネしちゃダメだぞ!
剣の切っ先で胡坐をかいたら、剣が尻の穴に突き刺さり、
「ア――ッ!!」
って、なっちゃうぞ!
タテミカズチは神様だからできるんだ。
タテミカズチは、オオクニヌシに言います。
「アマテラスとタカギノカミから授かった、詔(みことのり)を伝える。
『お前が支配している(原文:宇志波祁流)葦原の中国は、私の子が統治すべきと知らされた国である(原文:我御子之所知國)』
と、受け賜ってきた。お前の考えはどうだ?」
お気づきでしょうか?
タテミカズチ(かアマテラス)は、明らかに話を盛ってます。
タカギノカミ、つまりタカミムスヒは、4回目の派遣に関わってません。
関わってたら、詔は「私の子が統治する国である」ではなく、「私たちの子が統治する国である」と、複数形になるはずです。
オオクニヌシは答えます。
「私一人では決められない。私の子、八重言代主(ヤエコトシロヌシ)の神に聞いてみないと。
しかしながら美保の岬に釣りに行ったまま、まだ帰ってこないのだ」
そこでアメノトリフネを派遣し、ヤエコトシロヌシを連れてきたところ、ヤエコトシロヌシは答えます。
「恐れ多いことです。この国は、高天原の神の御子(原文:天神之御子)に差し上げます」
そう話すと船を踏みつけ、天逆手(あまのさかて)を打ち、船をひっくり返して、そこに隠れてしまいました。
タテミカズチは言います。
「事代主の神(コトシロヌシのこと)は、了承した。他に誰か、聞くべき子はいるのか?」
オオクニヌシは答えました。
「もう一人、建御名方(タテミナカタ)の神がいる。残るはこの子だけです」
あれっ、オオクニヌシには180神もの子供たちがいたのでは?
答えは既に出てますが後述。
するとタテミナカタが、大きな岩を抱えてやってきました。
「我が国で、こそこそ話してる奴は誰だ!」
タテミナカタは、タテミカズチの腕を取りました。すると、たちまちタテミカズチの腕は「氷のつらら」に変わりました。
「何だ!?」
改めてタテミナカタがタテミカズチの腕をつかむと、その腕は剣の刃に変わりました。
「今度は、こっちの番だ」
タテミカズチがタテミナカタの腕を取ると、あっという間に捻りつぶし、タテミナカタを投げ捨てました。
「これは敵わない!」
タテミナカタは逃げ出します。タテミカズチの正体、もうお分かりですね。
そう、タテミカズチは、アマテラスが高天原から送り込んだ液体金属型ターミネーター、T1000だったんです。
デデッデッデデン!
タテミナカタは信濃国の諏訪湖まで逃げます。が、ターミネーターは絶対諦めません。もちろん諏訪湖まで追ってきました。
タテミナカタは降参します。
「どうか殺さないでくれ。私は諏訪の地から決して出ないから。
芦原の中国は、高天原の神の御子に奉ります」
タテミカズチはここでタテミナカタを許すのですが、ここは神話のベールが掛けられてます。ターミネーターが情けをかけるものですか。
間違いなくタテミカズチは、タテミナカタを殺してます。
とにかくこれが、諏訪大社の起源。
タテミカズチは戻ってきて、オオクニヌシに問います。
「お前の子、事代主とタテミナカタの2神は、(葦原の中国は)天つ神の御子のものに違いないと言ったぞ。お前はどうだ?
Final Answer!」
オオクニヌシは、こう答えました。
「それでは葦原の中国は、差し上げましょう。
但し、私の住む所は、地底の岩に巨大な宮柱を撃ち込み、天つ神が過ごされている(原文:天津日繼)高天原まで届く神殿を造って治めて頂ければ、私は『百不足八十坰手』に隠れましょう。
また私の子である百八十神、すなわち八重事代主(ヤエコトシロヌシ)は、『神之御尾(かみのおみ)』の前に仕え奉ります」
ここ、国譲りのクライマックスシーン。
途中ですが、一旦区切って考察します。