日本誕生

さて、別天津神の後、次々と神様が現れます。全てを表記すると、長くなるので省略。最後に現れたのが、伊邪那岐命(イザナギノミコト)と、伊邪那美命(イザナミノミコト)。ここまで生まれた神様たちを、神世七代(かみのよななよ)と呼びます。
そして神世七代の末っ子、イザナギとイザナミは、先輩の神様から、

「地に漂う海を整えて、しっかり作り固めなさい」

と、天の沼矛(あめのぬぼこ)を授けられます。
そうでした。天と地に分かれた天(高天原)は、神様たちで賑わってますが、地(葦原の中国:あしはらのなかつくに)は、全くの手つかず状態。海だけあったみたいです。

そこでイザナギとイザナミは、天の浮き橋(あまのうきはし:天と地を結ぶ、宙に浮く橋)に立ち、天の沼矛を海に下ろし、「こおろこおろ」とかき回し、矛を引き上げると、矛から滴り落ちた潮水が積もり重なって島となりました。これがオノゴロ島です。

オノゴロ島に降りたイザナギとイザナミは、「天の御柱(てんのみはしら)」と「八尋殿(やひろどの:広大な殿舎)」を立てました。
そこで2人は、あることに気づきます。

「私には、出っぱってるところがある」
「私には、引っ込んでるところがあるわ」

そう、イザナギは男の神様で、イザナミは女の神様だったんです。

「それでは、それを合体させてみましょう」
「イザナミが誘うのであれば、いざ!」

イザナギは左回りに、イザナミは右回りに天の御柱を回ります。そして、

「あら、いい男」
「おや、いい女」

いきなりSEX!
地上に降りたら2分でSEX。イザナギとイザナミは、日本初の新婚さんですからねえ。
それにしても世界の皆さま、日本の神様は、こんなんで真に申し訳ない。聖母マリアは処女のままイエス・キリストを生んだのに、ホントごめんなさい。

しかしながら生まれた子は、水蛭子(ヒルコ)という不具の子でした。2人は仕方なく、葦の船に乗せて海に流しました。「葦の船」、葦や藺草(いぐさ)などを束ねてつくった小さい舟。最も原始的な舟で、古代のエジプト・インド・中国などで用いられたそうです。(コトバンクより)
次に生まれた子も、海に浮かぶ泡のような「淡島(あわしま)」でした。

このままじゃいけない!
2人は高天原に戻って、神々に相談します。
そこで骨を焼いて、そこに入ったヒビで占う、太占(ふとまに)を行いました。
日本の神々は、占いを行ったんですねえ。結果、
「女から先に声をかけたのが良くない」

SEXの次はHow to SEX!
イザナギとイザナミは、オノゴロ島に戻ってやり直し。今までのことは無かったことにしましょう。
再びオノゴロ島に降りたイザナギとイザナミは、あることに気づきます。

「私には、出っぱってるところがある」
「私には、引っ込んでるところがあるわ」

そう、イザナギは男の神様で、イザナミは女の神様だったんです。

「それでは、それを合体させてみないか」
「イザナギがお誘いになるのであれば、いざ!」

イザナギは左回りに、イザナミは右回りに天の御柱を回ります。そして、

「おや、いい女」
「あら、いい男」

いきなりSEX!
焼き回しなら、コピペで済む私も捗ります。
今度は、うまくいきました。
最初に生まれたのは、淡道之穂之狭別島(あわぢのほのさわけのしま)。淡路島です。
次に生まれたのが伊予之二名島(いよのふたなのしま)、すなわち四国。以降、

隠伎之三子島(おきのみつごのしま) :隠岐島
筑紫島(つくしのしま) :九州
伊伎島(いきのしま)  :壱岐島
津島(つしま) :対馬
佐度島(さどのしま) :佐渡島
大倭豊秋津島(おおやまととよあきつしま) :本州

これを、大八島国(おおやしまのくに)と言います。
続けて小豆島など、6島を生むんですが省略。こうして日本列島が誕生しました。
しかし、これだけでは足りません。日本列島はまだ、草1つ生えてない不毛地帯。
そこで2人は、海(水)の神、風の神、木の神、山の神、野の神、そして火の神を生んで行きます。

こうして日本列島は、草木が生い茂り、石清水が流れ、そこに火もある豊かな大地となりました。火は人間しか扱えないから、人間もここで生まれているのでしょう。

コラム:神様の名称
イザナギ/イザナミが生んだ神様は、30神以上もいます。順番に抜き出すと、

大事忍男(おおごとおしを)神 :以下の神名には名義未詳のものが多い
石土毘古(いわつちびこ)神 :石や土の神格化か
石巣比賣(いわすひめ)神 :石や砂の神格化か
大戸日別(おおとひわけ)神
天之吹上男(あめのふきあけを)神 :屋根を葺くことの神格化か

等々。倉野先生の注釈を加えましたが、ご覧になってお分かりの通り、何の神様なのか分からない。が、分からないことで分かった事があります。

古事記の序文を思い出してください。稗田阿礼は帝紀/旧辞を誦習(= 暗記)しました。帝紀/旧辞を理解したとは書いてない。稗田阿礼にも分からない昔の文章が、帝紀/旧辞には書かれてたんです。従って稗田阿礼が誦した語句を、太安万侶がいくら工夫して書き下しても限界がある。

特に旧辞は、当時の豪族たちが持っていた歴史や伝承を取りまとめたものでしたね。それまでの天皇の系譜が記載された帝紀より、はるかに意味不明な記述が多かったはず。

おそらく太安万侶は、旧辞に書かれていた「モノ」を神格化して、奈良時代の言葉を当ててます。奈良時代から見て300~400年以上前から、豪族たちが言い伝えたり書いたりした事象や伝説を神格化した。従って、全ての神様の名前の意味を理解するのは不可能。

尚、イザナギ/イザナミが生んだ神様の中で、何人かの神様が再登場します。これはその都度説明しますが、再登場するということは、稗田阿礼にも理解できた事象が旧辞に書かれていたはず。まとめると、

「帝紀/旧辞に書かれていたことを、稗田阿礼が理解できるモノもあったし、理解できないモノもあった」

古事記に戻りましょう。

 

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