日本神話まとめ

さて、神話はここまで。古事記の第1巻(上巻)はこれで終わり。2巻(中巻)からは、天皇記(=人代記)に入ります。
ここで、神代記(古事記上巻)をまとめてみましょう。

天地開闢編 出雲神話編 天孫降臨編
日本誕生 八岐大蛇退治 ニニギノミコト
天岩戸隠れ 大国主誕生 山幸彦/海幸彦
  大国主の国造り  
  大国主の国譲り  

天地開闢神話と天孫降臨神話で、出雲神話をサンドイッチしてますね。出雲神話は弥生時代の人の歴史であると、遺跡が語ってます。
日本神話は稗田阿礼が創作した物語です(=奈良時代に創作された物語)。
仮に出雲神話が無かったとすれば、日本神話はどうなるでしょう?

「イザナギ/イザナミ神話で、日本列島が生まれました。草や木、水や山の神、火の神も生まれ、その地に生きる人間も生まれました。そしてアマテラス(太陽)とツクヨミ(時間)、スサノオ(自然災害)という、日本列島を取り巻く自然環境も生まれました。
そんな日本に、ニニギノミコトというアマテラスの孫が降臨しました。これが天皇の祖先です」

どうですか?
物語として筋が通っていて分かりやすいでしょう。出雲神話が入り込む隙間は、何処にもありません。

「出雲神話という『人間の歴史』を、自らが創作した神話で挟み込んだ」

稗田阿礼は、何故こんなことをしたのでしょう?
古事記の構成を見れば分かります。古事記の上巻が「神代記」。
中巻/下巻が人代記。すなわち「天皇記」。

「天皇こそ、日本を治めるにふさわしい」

繰り返しますが、このような「予断」を持って古事記は書かれてます。
従って天皇が日本国を治める前、弥生時代に存在した巨大な出雲国を隠ぺいする必要があったんです。このため稗田阿礼は、弥生時代に実際に起こったことに神話のベールをかけた。

「稲作が普及し、小さなムラからクニという「環」が生まれ、争いが起こった。その途中で邪馬台国という「中くらいの和」があったらしい。
そして大きな和、「大和」という国が成立した。それが天皇こと「大王(おおきみ)」を中心とする大和王権」

要約しましたが、歴史教科書にはこう書かれてます。
だがその前に、武力ではなく治水で、この国を豊かにした人がいた。「豊かな葦が覆い繁る水穂の国」を造ったヤリ〇ンがいた。これは隠ぺいしなければならない。
大王(天皇)が大和王権を設立する前に存在した、巨大な「出雲国」は無かったことにしなければ。そのため出雲国を「神話化」、自ら創作した神話で挟み込んだ。
こうすれば出雲国は物語化され、日本史から切り離すことができる。日本の歴史は、天皇から始まらなければならないのだから。

稗田阿礼の作戦は、古事記が書かれた712年から1300年以上経った現在でも、見事に成功しています。古墳時代の前、墳丘時代があったのに未だに定説化していない。
荒神谷遺跡/加茂岩倉遺跡から、古代史を覆す銅剣/銅矛/銅鐸が発見されても、未だに出雲国は神話の世界のまま。

稗田阿礼&太安万侶、見事な作戦だ!

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